こんばんは。前回の続きからです^^
ビルのエレベーターの案内に、5階が受付と書いてあったので「あがり」のボタンを押すと、そこにすばらしい男性が乗っていた、というわけです。
彼こそ、今日わたしが取材する相手だ、と瞬間的にわかりました。
「彼の帽子づくりは、神技と呼ばれているんだよ」と聞かされてきたわたしは、すぐ「この人だ!」と確信したのでした。
名人の仕事場は、ほんの二畳くらいの小さな空間でした。
自分でつくったという枠と呼ばれる糸巻き車と帽子専用の小さなミシン。
壁には釘がいくつも打ってあり、様々な色に染められた麦を編んだ紐(ブレード)がかかっています。
幅が5ミリにも満たないブレードをクルクルと回しながら、ミシンをかけると、みるみる帽子の形になっていくのです。
その見事さは、とてもわたしの筆力では表現することができません。
まさに、究極の「技」を見た思いでした。